英国ラッパ吹きエディ・セバーンとのインタビュー
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英国ラッパ吹きエディ・セバーンとのインタビュー
作成日:2002.05.04
作成者:管理人
2002年5月4日管理人翻訳
O.J’sTrumpet Pageより”無断”翻訳。
原文URL:http://abel.hive.no/oj/musikk/trompet/interview/severn/
エディ、あなたのラッパ吹きとしての背景について少し教えていただけませんか?
私は音楽一家に生まれた。私が覚えている中で一番早い音楽の思いでは、2歳の時に母が歌のレッスンをしてくれたことだね。
12歳の時からラッパを吹き始めたけれども、真面目にやり始めたのは15歳からかな。17歳の時に陸軍の楽団にはいりたくて、軍隊に入隊したんだ。そこには七年間いた。そして、私はラッパを吹いて生計をたてようと決心したんだ。
それから私は沢山のジャンルの音楽を演奏したけれども、心はいつもジャズプレイヤーのつもりだった。
15の時、ファーガソンのようなハイノートに憧れていたし、他の色んなソロプレイヤーも好きだった。特にフリューゲルホルンの音は最高に好きだったね。でも、誰だったかに言われたんだ、両方やるのは無理だって。どっちかにしろって。でも私はそれは嫌だったんだ。
ボビーシューの演奏をレコードで聴いたのは17歳の時だった。そのプレイは私を打ちのめした。ボビーシューみたいにリードもソロも出来る人がいるんだったら、私だって出来るようになるはずだ、と思ったんだ。
それから、私はリードプレイとソロプレイ両方に同じ分の練習を割り当てるようになった。それぞれのプレイスタイルで私は違う姿をとるけれど、私としては一貫しているんだ。
誰の影響が大きいですか?
他のプレイヤーに比べれば、そんなにレッスンは受けていないと思う。学校で習った後、ロンドンで少し受けたんだ、ハワード・スネルに。16歳の時だ。彼は教条的な方法で私に練習について教えてくれた、それはとても役に立ったよ。
実際の突破口みたいなものは、1984年に陸軍士官学校に通ったときかな。 入った当初は私はアンブシュアやブレスなどの知識を殆ど全然持っていなかったし、ジャズの知識もなかったし、チューニングB♭の上のGさえまともに吹けなかったんだ!
私の先生のジョン・ウィルブラハムはそういった身体的なことを全て教えてくれたよ。私が聞いたことの無いものばかりだった。 私はジョンを敬愛して、全てを取り込んだよ。彼はユーモアがあるし私を良く励ましてくれた。それに思いやりがあって、私にとって最初に会った偉大な教師だね。
二つ目は、そして私が最も影響を受けているのがボビーシューだよ。彼のプレイは10代の私にとって、自分の道を選ぶのに大変助けになったよ。
私は自分が自分のプレイについてももっと突き詰めたいと思っていることも、私にとって彼につくことがとても必要であることも分かっていた。彼が教えてくれた、クラシカルな教授が教えてくれないようなことや、たくさんの考えは、私の書いた本に載っているから、読んでみて欲しい。
ジョン・ウィルブラハムのようにボビー・シューは偉大な教師だし、彼を知っている人はみな、彼に励まされているんだ。
本を「トランペット解決策」と名付けましたが、なぜその名前に?
私がそのタイトルを望んだのは、トランペットの演奏に関連した非常に多くの問題を前向きに捉えて欲しいからなんだ。すべての問題は解決できる。だから、それがよいタイトルになるだろうと私は思う。
どのように計画をしたんですか?
実際偶然と言っていいと思う。
本を書くことは、とても大変なことだから、もしその時に書こうとしなければ、ずっと書かなかったかも知れない。
2~3年前に、私はそれまでトランペットについて何年間も学んできたこと全てをまとめて、書き留めておこうとした。
それは部分的には私の利益のためだった。だけど、専ら私は、私がかつてトランペットについて自裁の本当のところは何か分かりたかったように、そういったことを明らかにしたかった学生私の生徒達にその書き留めた小冊子を与えていたんだ。
2000年の初めだかに、イギリスの石油が凄く高くなって、みんな反対運動をしてた。精製所は封鎖されて、ガソリンスタンドは48時間でオイルを使い果たしちまった。私は、空港にいくには十分なガソリンの入った車を持ちつつ、行き詰まっていた。やらねばならない。
この仕事に時間をある程度費やすことを私は決心したよ。 2~3日後、私はひとりごちた。「これはようやく本になりつつある」そして、そこから少しずつ形になっていったんだ。
あなたは本をいくつかの章にわけていますが、本の構成を簡単に教えていただけませんか?
この本は基本的には、精神的な点・物理的な点・道具の三つに焦点を当てている。精神的な面はしばしば無視されるが、私はそれはトランペットを吹くうえで、実際には重要な鍵を握っていると思うんだ。だからこの章を最初に持ってきた。
二つ目は物理的な点だ。私は、プレイヤーの考えていることを分類分けすれば、演奏しているときに我々がしていることの背後にあるものを捉えやすくなると思う。それに、そういったことを自分の演奏に応用することは大事だしね。
トランペット自体とマウスピースについては両者同じように最後に持ってきている。 ちょうどいい楽器とマウスピースを持っていることは大事だけれど、私はむしろ、違う楽器を吹くことの演奏面における効果や、物理的なレスポンスを思い通りに調節することを理解することが重要だと思っている。こういったことをいったん正しく理解してしまえば、ストレスもなく、効果的に演奏できるようになるよ。
練習についての章では、スィートスポットについて述べていらっしゃいますが、これはどういったものですか?
スィートスポットとは、ボビーシューが私に何度も言ってくれたことだ。私なりに解釈すれば、これは、プレイヤーが最大限に音を響かせられ、倍音を出すことが出来るポイントだと思う。言い換えれば、つぼのさらに真ん中ってとこかな。 それはプレイヤーなら感じなければならないし、そういう音をださなきゃいけない。他の大事なことのようにね。私はスィートスポットについてあんまり学術的になりたくないんだ。一度このポイントを真ん中のGで見つけたなら、それを音域の全ての音でやるんだ。
私は、私のところに初めて来た、こういったプレイをしてる生徒を教えていない。もし生徒達が頭が良くて自己観察力があるなら、すぐそのポイントを見つけられるよ、サウンドやイントネーション、正確さも劇的によくなるさ。そういったものを見て聞くことは、とても素晴しいことなんだ。
どうしたらこの本を買えますか。
そのときは、私のウェブサイトだけでなく、ニューヨークのチャールズ・コリン出版を通して、全米に販売されると思います。
2002年5月4日管理人翻訳 O.J’sTrumpet Pageより”無断”翻訳。
原文URL:http://abel.hive.no/oj/musikk/trompet/interview/severn/
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